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Ardent Obsession III

エロス、ロゴス、タナトスの臨界点

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「トップ」と「ボトム」の起源

2011winners.jpg


SMpdeiaで新しく「英和SM辞典」のページを作り、英語圏のSMシーンの隠語を整理しています。といっても、わたしはそれほど英語が得意ではありませんので、FetLifeなどに集まっている外国人の緊縛愛好者にいろいろと教わりながら作業を進めています。

その過程で、「トップ」と「ボトム」の起源についておもしろい情報を教えていただきましたのでご紹介しましょう。

海外のSMシーンでは、縛られる側を「ボトム」と呼び、縛る側を「トップ」と呼びます。なので、緊縛師=トップなわけです。

どうして、縛る側がトップで、縛られ側がボトムなのかな、と前々から不思議に思っていました。「トップ」という言葉は、日本人にとって「トップに上り詰める」「トップを走る」といった「最高」の意味を思い浮かべますので、「外国では、縛り手が最高の人間で、縛られ手が最低な奴とでも思っているのかな」なんて想像もしていましたが、どうもそれも腑に落ちません。

ということで、さっそく質問してみたのですが、面白い答えが。

まず、「トップ」と「ボトム」というのは、ゲイ用語として有名らしく、「トップ」=「タチ役」、「ボトム」=「ネコ役」の意味を持つそうです。
確かに、ネットで「トップ、ゲイ,タチ」でサーチしてみると、いくつか上記の説明をしたものが出てきますので、ゲイの世界では、結構使われている言葉なのでしょう。

さらに、起源を辿ると、英国の公立学校で生まれた言葉という説があるそうです。
英国の公立学校というのは、お金持ちのエリートしかいけない中学・高校で(日本と違いますね)、全寮制です。オックスフォード大学とかほとんどこの公立学校から入学するのではないでしょうか。
この公立学校での同性愛の隠語として「トップ」と「ボトム」が生まれたという説があるようです。中学生で寮生活していると、当然同性愛愛好者が増えるでしょうが、その時、上に重なる方が「トップ」、下で受ける方が「ボトム」となったということで、これは、そのままゲイの隠語とつながります。

この英国公立学校で生まれた隠語が、米国のゲイシーンで定着し、さらに最近になって、Shibariの世界で、少し意味を拡張して広まった、というのがこの言葉の辿った歴史経路のようです。

米国には、「Shibaricon」と呼ばれる、2004年(平成16年)から続く大きなボンデージの集まりがあります(日本式緊縛というよりは、米国式ロープボンデージが中心だと思いますが)。この「Shibaricon」の起源を辿ると、2002年(平成14年)頃のシカゴでおこなわれた「International Mr Leather」というゲイの集まりに行き着きます。この「International Mr Leather」も1979年(昭和54年)から続く、ゲイを中心としたフェチ全般の大きな集まりのようです。ということで、米国ゲイの世界とボンデージは、かなり共有した世界を持っていたようなので、ここら辺から「トップ」と「ボトム」が米国SMシーンに広まったのかな、なんて思います。ただし、これはあくまで私の想像で、この時代になると、インターネットで情報はいくらでも広まることができるようになっていますので、特にこのルートでなければならないということもないでしょう。

「トップ」と「ボトム」は、今でもゲイシーンで使われている言葉の用ですので、相手が、どちらの文脈で使っているのかを的確に判断しないと、思わぬコミュニケーショントラブルに巻き込まれるかもしれませんね。

(写真は「International Mr Leather 2011」 の優勝者」

テーマ:昭和SMの歴史 - ジャンル:アダルト

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  • 2011/10/04(火) 00:12:29 |
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